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7月2日のみらくるカフェ

未来まちづくるくるくるCAFE[みらくるカフェ]では、来場者の方々によって議題をベースとした二つのチームができています。 ◆ワタコウで稼ぐ  新屋の街道である表町通りには、いまもまだ秋田町家の特徴を色濃く残した建物があり、その一つが渡邉幸四郎邸です。地域の方々や秋田公立美術大学の学生たちによって様々な活用が検討されながら実施され、愛着を持ってワタコウと呼んでいます。  そのワタコウをこれからも維持し活用していくためには、これまで支えてきた人に加えてやっぱりお金も必要で、どうせならその場で稼いでいければいいのではないかとたてられた議題が「ワタコウで稼ぐ」です。 ◆世代を越えた居場所づくり〜食を通じて〜  地域に増えていくお年寄り、地域の増やしたいこどもたち。これらをうまく結びつけ、お互いを支え合える関係をつくることができたら、お年寄りとこどもたちによって守り続けられる地域を形成することができるかもしれない。そのために、世代を越えて居ることができる場所を食を通じて考えていこうという議題が「世代を越えた居場所づくり〜食を通じて〜」です。 *これらの議題を土台としたチームは、メンバーを随時募集しています。 *まだチームに入っていなくても、みらくるカフェにはご参加いただけます。 *新しいチームをつくることを目標とすることも可能です。 *無所属の方や新しく来られた方には、特別なプログラムをご用意しています。

前回までこのような議題についてたくさんのアイデアが出てきていましたが、ここで少し立ち止まっていただくことにいたしました。せっかく考えているアイデアをほっといて立ち戻らせるのは、次のようなことをもう一度考えてもらうためです。

●私たちは何のために考えているのだろう。 ●私たちが考えようとしていることは、私たちと地域のチカラを存分に発揮するものだろうか。 ●私たちが考えようとしていることは、これからの社会にどのような変革をもたらすのだろうか。

これらを一旦明確にすることによってーーもちろん変化していくものとして捉えつつーーみらくるカフェのもつ”人の入れ替わりがある場”の性質を保ちながら、大切な議題について考えていくことができると考えました。

そこで今回のみらくるカフェでは ●自分自身のいいところ ●地域のいいところ

こういったことをもう一度見直すことにいたしました。

●自分自身のポジティブなチカラ 自分のいいところやどんなチカラを持っているかということは、自分でもよくわかっていないことありますよね。それを抽き出すために他の参加者から聴き出してもらいます。人に話すと、聴き手がそれを評価しながら聴き取ってくれます。 二人人組になっていただき、以下のインタビュー項目を手掛かりにお互いにインタビューしあってもらいました。 (その1) あなたが地域のなかで体験した一番素晴らしい出来事について教えてください。 ①体験の中で、「これは最高だ!」と思えることはどんなことでしたか? ストーリーを教えてください。 ②その時、どんな気分でしたか? ③あなたのすばらしい体験に、あなた自身はどのような関わりや貢献をしたと思いますか? (その2) あなたはいま、あなたのイイトコロが最大に活かせるすばらしい地域に住んでいます。 ①その素晴らしい地域で、あなたは公共の財産(だれでも使えるもの・こと・しくみなど)創りに 貢献しています。それはどのようなものですか? ②そこにはあなたのどのような能力、強み、思いが活かされていますか? ③どのような仲間と関わっているのですか?

自分自身のポジティブなチカラを聴き手の方から参加者に発表してもらい、どんないいところのある人たちが集まっているのかを確認しました。 つぎは地域のいいところです。 ●地域のポジティブなチカラ 地域(今回は議題がベースとする地域)のいいところだと、これはポジティブな面じゃないだろうか、好転できるところじゃないだろうかということを2チームそれぞれ100個ずつ出してもらいました。

●宿題:「こんな暮らしを送れる地域になればいいな」の物語をつくる 地域のポジティブなチカラを決定づけていることを探ること、それと自分のいいところや興味関心を掛け合わせ混ぜこぜにして、こんな暮らしを送れる地域になれるんじゃないかというストーリーづくりを宿題にしました。 ​​ みなさんも次回のみらくるカフェ(8月20日13時〜16時30分)に向けて、下記の例1例2を参考に、未来の夢あるストーリーを書いてきてください。 (例1) 地域のポジティブパワーの源  広々とした気持ちのよいゆったりした道があること 世界を表す言葉  移動はみんな徒歩か自転車。車が少な〜い能代山本 ストーリー 能代山本の主要な交通手段は、徒歩か自転車です。この地域では、徒歩と自転車が最も楽で、便利で、経済的で、快適なのです。職場は自転車で45分と少し距離がありますが、職場の近くには近隣の会社などで共同運営している、シャワーを浴びることができる自転車ステーションがあるので、気持ち良くシャキッと出勤できます。高齢者のバス料金の補助は減りましたが、3輪の電動アシスト自転車の購入補助が導入され、高齢の方ももっぱら自転車です。町内会で助成を使って購入し、シェアしているところも多いようです。もちろん自転車道もしっかり整備されています。自転車道の整備のおかげか、頻繁に自転車のレースやイベントが開催されています。もともと車が少ないので、イベントの開催もやりやすいそうです。   交通手段が車から自転車に移ったことで、地元の小さなお店もお客さんでいっぱいです。自転車屋もたくさん増えました。カフェを併設した夜だけ開いている自転車屋もあります。県外からの遠出のチャリダーも、この地域に入れば整備にも事欠かなくて安心できるため、多くの自転車乗りがこの地を通っていきます。車の交通量はぐっと減り、道路全体がとても安全になりました。空気も前よりももっと綺麗になったと思います。不要になった車線は、広い歩道や公園に整備され、憩いの場となっています。地域の多くの方が移動手段を車から自転車に変えたことで、能代山本は、このような安全な空気の綺麗なそれぞれ趣きの異なる小さなまちと田畑や山、川、海などの自然環境が印象的な地域になりました。きっかけは、「能代山本人力のまち宣言」でした。多くの人が使っていて、かつ人力である自転車が取り上げられ、行政からだけでなく、地元企業や商店からも、自転車利用へのベネフィットがたくさん用意されました。   この気持ちよい安全なまちで子育てをしたいと、自分たち用+αの農業と自営業といった生活を選択して、仙台の企業で勤めていた友達の若い息子夫婦が移り住んできています。彼らは余暇に、様々なメディアを駆使して、自分たちの生活や体験を見せたり語ったりしながら、能代山本への移住を奨める活動にも取り組んでいます。  自転車のまちは歩く人にも優しいまちになりました。幼稚園から帰ってきた小さなお子さんも、一人で友達の待つ駄菓子屋さんへとダッシュです。 (例2) 地域のポジティブパワーの源 兼業農家が多いため農業以外の視点を持つ人が多く、自分と違う視点を受け入れる風土がある 世界を表す言葉 多様な人が混ざり合い、新しいアイディアが生み出される場所・保呂羽(ほろわ)地区 ストーリー 横手市大森町保呂羽地区の山奥には、毎日のように地域外の若者が訪れています。集まるのは、大学生、主婦、さくらんぼ農家、ラジオパーソナリティ、公務員、医者、教員、福祉施設職員、マスコミ、会社経営者、劇団員などさまざま。彼らはこの地域の人、そして地域に集う人と出会うためにやってきます。 保呂羽地区にはいろんな考え方を受け入れる風土があり、地域外の人を受け入れることにも慣れています。道に迷っている若者がいたら声をかける、おいしいご飯を分けてあげる、夜遅くなったら家に泊めてあげるなど、自然とおもてなしができる地域住民も増えてきました。そんな地域の人のことを「第2のお母さん」「第2のお父さん」として若者たちは慕っています。 新しい視点を得たい若者は、拠点となっている地域の公民館に集い、意見交換をしています。地域以外の人が来ることを最初は毛嫌いしていた80歳のおばあさんも、だんだんと若者との交流が楽しみになってきたのでしょうか。自分が作った漬物と寒天をお土産にと持ってきて、集まりに参加するようになりました。 ここで若者たちが生み出したアイディアは、「公共のアイディア」としてこの地域に蓄積されていきます。アイディアはカードに記入され、拠点である公民館に常に掲示されているので、誰でもいつでも見ることができます。もちろん地域外の若者がアイディアを持ち帰って別の地域で実行しても良いですし、保呂羽地区の住民がアイディアをもとにここでの活動を始めてもOK。公民館では、このアイディアカードをもとにテーマを設定した連続講座を開催することが決まりました。 地域外から若者が集う地域になったのは、たった4人の若者の活動がきっかけでした。農家、主婦、県外出身の学生、県内出身の学生であった4人は、それぞれのネットワークを活かして地域外の若者をこの地域に招待し、交流の場をつくったのです。保呂羽地区はアイディアの生み出される場所として定着し、今では新しい視点を得たいと海外からも若者が集まります。

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